白癬症には抗真菌薬と清潔な靴下を

2019年10月03日
両手で脚を握る女性

白癬症はカビの一種である白癬菌が、皮膚で繁殖するために起きる病気です。
白癬菌はケラチンというタンパク質を好んで寄生します。
粘膜以外の人間の皮膚には、どこにでもケラチンが豊富に含まれています。
白癬菌が足に感染した場合は水虫、陰部に感染した場合はたむし、頭に感染した場合にはしらくもと呼ばれます。
足に感染する場合が最も多く、全体の9割近くを占めます。
その理由は足が靴の中で蒸れて、菌の繁殖しやすい状態になりやすいからです。

白癬菌の繁殖を防ぐには、できれば靴や靴下を履かないほうが望ましいと言えます。
履くなら同じ靴を何日も続けないようにします。
靴下は通気性の良いものを選び、毎日履き替えて洗濯します。
脱げる場所では靴下を脱ぐように心がけるのも良いでしょう。
また白癬菌は洗い流せるので、いつも清潔を保つことが大切です。

白癬菌は1種類ではなく、30種類以上ありますが、いずれも抗真菌薬で退治できます。
もし抗真菌薬が効かないときは、白癬症ではなく、別の理由で痒みやかぶれを起こしていることが考えられます。
また一時的に症状を抑えられても、すぐに再発する場合があります。
秋から冬にかけては菌の活動が低下するため、治ったと勘違いして治療を中断しがちですが、抗真菌薬をやめると菌は皮膚の中に潜んで生き残ります。

家族の誰かが白癬症に感染すると、白癬菌がスリッパや足拭きなどに移るため、再発の原因にもなり、また家族に菌を伝染させることにもなります。
白癬症を根本から治すには、家の中から白癬菌を完全に追い出さなければなりません。
床やマットの清潔に気を配ると同時に、感染した人は完全に治るまで抗真菌薬を使いつづけることが大事です。